どうも。喫茶野郎です。引き続き僕とAC/DCの話が続きます。どうかお付き合いお願いします。
Sさんは一瞬絶句していました。が、
「お前こんな最高なバンド知らないのかよ。」
と笑いながら言って、DVDを僕の前に投げ出しました。
AC/DC 「Family Jewels」というタイトルが書かれたDVDでした。
「とりあえず、これ見てこい」
Sさんはそう言いました。僕はSさんがそういうなら観ようかなくらいに思っていました。
そうは言っても借りたDVDを見ないまま何日か過ぎ去りました。
Sさんが言うことに間違いはないのだろうけど、僕は半信半疑でした。
前回AC/DCを聞いた事がないと書きましたが、全くと聞いたことがないいうわけでもなく、何回はCDでチラッと聞いたことはあったのです。そして、その時は特に思うところもなかった(何の曲を聞いたかも覚えていません)というのが正直な感想だったので、どうもDVDに手が伸びるには時間がかかりました。
ある休みの日、これ以上借りっぱなしになるのも申し訳ないと思い、今日は昼から飲むぞとお酒とおつまみを用意して「Family Jewels」を開けました。
DVDは2枚組になっており当然1枚目からデッキにセットしました。
1曲目が「Baby Please Don’t Go」はブルースのカバーでした。何かのテレビ収録の映像だと思います。
女装したボーカルにランドセルを背負った半パン姿の少年のようなリードギターが目立つなあと思って見ていました。
なんか気持ち悪ぅとおもいつつ次の曲へ
2曲目が「Show Business」は打って変わってライブの映像でした。
さっき女装していたボーカルは素肌にジャケットを着て熱く歌い上げ、目立つなあと思っていたリードギターが体を激しく揺さぶりリズムを取りつつ、独特のギターの弾き方(後にそれが高速ダックウォークと知りました)に段々のめり込んで来ている自分に気づきました。
3曲目が「It’s A Long Way To The Top (If You Wanna Rock’n’Roll)」の最初のリフが始まった途端、僕の体も動き始め、ビールも置いて画面に釘付けになりました。
リードギターの弾くリフも、見た目も、ステージングも最高だと思いました。そしてここでもボーカルいい味を出していて、更に途中からバグパイプも良いアレンジだなあとテンションが上がりきりました。
かっこいい…かっこいい…これはめちゃくちゃかっこいい!!!!!!
ここまでくると、興奮冷めやらぬまま1枚目を観終わり、2枚目へ。2枚目になるとボーカルが変わっていました、なんか親方感のあるボーカルに代わっていました。「何でや!」と思いましたが、興奮冷めらぬまま最後まで見きりました。
僕は「AC/DCに詳しく知りたいなあ。とりあえずもう一回見るっしょ」と1枚目のDVDをセットした時に気付いたのです。
普通、音楽を勧める時に貸すものとして妥当なものはCDですが、SさんはDVDを貸してくれました。Sさんは「AC/DCは映像で見せた方が良い」判断したのでしょう。
僕があの時CDを渡されていたら、ここまで熱狂することはなかった可能性は大いにあります。今となってはそらそうだよなあ、と思うのですが、当時の僕は「さすがSさん」と思ったものです。
AC/DCが気になっている皆さん!AC/DCはまずは動画でみて欲しいです!
結局お借りした「Family Jewels」は何十回、何百回と再生され、手荒に扱ったつもりはないのですが、明らかに借りた時と違うコンディションになった為、新品を買い直してお返ししました。
Sさん的には案の定という感じだったみたいで笑って許してくれました。
今日のAC/DC
IT’S A LONG WAY TO THE TOP (IF YOU WANNA ROCK ‘N’ ROLL) – AC DC
▽「この日本でAC/DCファンとして生きる辛さ」に続く