京都MUSEでのシンガロンパレードツアー初日を見終えてソッコー宿に戻る、くるりの「京都音楽博覧会2021」を観るために。と言っても、今年も昨年に続き配信での開催で出演者は「くるり」のみなんだけど、落部を収録した場所が彼らの母校である立命館大学の「以学館」ホールと「学生会館」小ホール。以学館は広めのホールで、学生会館は小さめのホールなんだけど、自分も現役時代に何度も足を運んだ場所であり、なんて激アツなシチュエーション。

まあ、全然スタート時間には間に合わず、前半の以学館ホールでの丁寧に作り込まれたハイクオリティーコンサートは半分くらいしか観れなかったけど、なんというか以学館で岸田君が歌っているというシチュエーションに胸が熱くなった。最新アルバム『天才の愛』は、「くるり」のどんどん新しい世界を切り拓いてゆく楽曲の中でも本当に印象深い作品ばかりの1枚。ライブでやるのはなかなか難しいだろうなと思っていたけど、こんなスペシャルなステージでスペシャルすぎる編成で実現してしまった。あああ、最初からちゃんと観たかったよ。

そして、舞台は学生会館、通称学館へ。そう、うるさいんですよ学館って。私は写真のサークルに入ってて2階だったんですけど、建物に入って階段を上がると楽器の音でめっちゃうるさいの、めっちゃドラム叩いてたりもしてたしなぁ。それが、くるりが在籍していたロックコミューンだったんだなぁとか。当時は演劇ばかりに注目してて、音楽サークルの定期演奏会とかはほとんど観に行ってなかった。そもそも、「くるり」は私の二つ下の学年ですが、現役時代は全く存在も知らなくて初めてライブで観たのも卒業して上京してからなんだよなぁ。今はなき、新宿時代のリキッドルームで。

ちがうちがう、思い出話をしている場合じゃないよ。現役時代にステージにも立っていた「くるり」が衣笠キャンパスの学生会館に戻ってきました。しかも、かなり初期の作品からやり始めたりして、もうぶち上がりました京都の宿の部屋で。リアルタイム配信じゃないけど京都で開催されてるタイミングに京都にいるという偶然、しかも目の前で繰り広げられているのは自分が「くるり」を知った頃の楽曲が盛りだくさんで、演奏してるのは自分も年間数十日通っていた学生会館小ホール。もはや、テンションがぶち上がりすぎで買ってきたお酒はソッコー飲み干してしまった。ああ、いつまでも続いて欲しいと心の底から感じる、そんなライブでした。

そりゃね、ライブは目の前で観て感じるのが一番ですよ。でも、配信、しかもリアルタイムじゃないからできる事もたくさんあるし、今年の「京都音楽博覧会2021」はそのことを改めて感じさせてくれた。まあ、「くるり」だからということもあるけど、音楽と音楽を伝えることにしっかりと向き合っているからの演出だったんだろうなと。ある意味、今の音楽シーンにおいて一石を投じたイベントだったと、日々ライブハウスに足を運んだり配信ライブを観ている私は感じました。

でも、来年は梅小路公園で観たいね。毎年毎年現地で観たいなぁと思っていたけど、来年こそは実現させたい。ですので、何とかイベントがリアルに開催できますよう祈りつつ、クラウドファンディングで支援をして視聴させていただきました。オリジナルTシャツが届くのを、楽しみに待ってまーす。みんなの想いは2022年につながる。

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