喫茶野郎です。後編が始まりました。まず、自分でも一個ずつ整理していく為に、書きたい内容を羅列したいと思います。
- AC/DCの世界的な評価と日本の評価の違い
- 日本でAC/DCが好きな人はどれくらいいるか?
- 日本におけるAC/DCの弱点→乗り越えなければならない壁
- それらをひっくるめての僕からの提案
後半の内容はめちゃくちゃざっくりまとめると、このような内容になります。非常にシンプルです。
それでは早速、
『AC/DCの世界的な評価と日本での評価の違い』
から書き進めて行きたいと思います。
まず、AC/DCというバンド自体をどう評価するか?世界的な評価と日本での評価『最高のロックバンドである』という所は一致しています。
では何が違うのが?
その数の比率が全然違うのです。
AC/DCはのワールドツアーはスタジアム(キャパ4〜7万人)とアリーナ(キャパ1〜2万人)を織り交ぜて世界中を周ります。勿論、全会場ソールドアウトという訳ではなかったようです。
しかし、結果から言うと次の「Rock or Bust World Tour」のリストに日本の名前はありませんでした。
素人意見ですが、何故こういう事態になったかの考察、というか普通に考えたらこういうことじゃないか?という推測を「Black Ice World Tour」のデータを見ながら更に書き進めていきます。
因みに出典はwikiです!数字自体当てにならないし、日本に関しては物凄い嘘が書かれています。が、参考として使わせて頂きました。
ここで、注目したいのがtickets sold(チケット販売数) / available(利用可能という意味なのでキャパとします)そして revenue(収益)。country(国)も大事ですね。
画像1ではブラックアイスツアーが始まり、アメリカ、そしてカナダにも足を伸ばし『どこも満員で最高だったぜ』ということがわかります。
では肝心の日本ではどうだったのでしょう?
こう見ると日本も出だしのアメリカに遜色なく、とてつもない数字にみえます。
が!
実際に売り切れたのは初日のさいたまスーパーアリーナのみです。僕はさいたまスーパーアリーナの2日目と大阪ドームに参加しました。空席があるエリアを黒いシートで覆っていたのをこの目で見ています。特に大阪ドームは酷かった…。2階席は殆どシートがかけられていました。何よりステージがグラウンドの中央ぐらいまでせり出していて、スタジアム開催ですがキャパをかなり絞っていたと思われます。
9年ぶりの来日ということでファンは元より、色んなメディアもこぞって来日を盛り上げていました。多分宣伝にお金が結構かかっていたと思います。
しかし、売り切れなかった事実!
まず、そこがあまりにも重すぎます。
ここで画像3をご覧ください。
勿論、数字をそのまま鵜呑みにしてはいけませんがスタジアムクラスでヨーロッパをツアーしています。
こちらは南アメリカでのツアーとAC/DCの地元オーストラリアとニュージーランドでのツアーのデータです。
この数字こそ鵜呑みにはできませんが、人気があるから、スタジアムクラスで何日もやっています。
ここまで書いて何がわかるかと言うと、やはり『世界的な人気と日本での人気には明らかに差があるということです』。人口の差もあるかもしれません。が、やはりその事実を認めなければなりません。(ちなみに日本の人口は1.2億人。アルゼンチンの人口は4500万人オーストラリアは2500万人)
世界的な人気を分かりやすくしたかったので、かなり景気が良いところだけをデータとして抽出しました。アメリカなどは凄く細かく何周も周っていて、売り切れてないところもいっぱいあります。しかし、ここで大事なところはアメリカは広大な大陸ですが地続きであるということです。日本に行くより安く機材、セットの輸送が可能でしょう。
だから、売り切れなくても輸送費の安さとある程度の人数は見込める人気によって細かく周って何公演も成立するのでしょう。
しかーし!日本は島国です。様々な機材、セットの莫大な輸送費がかかります。その割に3公演しか出来ないコスパの悪さ。そして9年ぶりの来日をもってしても、売り切れなかった事実。
僕がプロモーターなら
『無理して日本行かなくていっか♪』
という結論に達するでしょう。
AC/DCのメンバーが日本が嫌いとか憶測で語られたりしますが、只々ビジネスとしての旨みが日本に来てもそんなにないのです!
今考えれば、ブラックアイスツアーの次、また来日する合格最低ラインが3日ともソールドアウトだったのではないかと思います。
続きは次週!