今週もAC/DC来日の報せはありませんでした。しかし!僕は諦めません。今日も何か良いアイデアはないものかと、思案にくれました。
しかし、僕はここに来て根本的な問題に気づいたのです。
この連載のタイトルが悪いのではないかと!
「AC/DCは5度、日本へやってくる」
連載開始当初に願いを込めてつけたこのタイトル。当初は僕の想いをストレートに反映した素晴らしいタイトルだと思っていました。
しかし24回書き終えた今、僕はこう思うのです。
「AC/DCに来日してほしい、という熱い気持ちが全く伝わってこない最低なタイトルである」と。
特に「日本へやってくる」という所に、能動的な意志がなく、どこか他人任せな印象を受けます。
この連載のタイトルにパワーがないが故に、AC/DCはおろか日本のAC/DCのファンすら惹きつける事はできないでしょう。
もっともっとタイトルから熱さを伝えないと、AC/DCの5度目の来日など夢のまた夢です。
良いタイトルとは何か…少し考えてみましょう。
「日本のAC/DCファンが、AC/DCに来日してほしいから、AC/DCの日本での知名度を上げる為の色々な作戦を考える連載」
…ダメだ。これはタイトルではなく説明になっています。それにめちゃくちゃつまんなさそう。やっぱり感情を前面に押し出さないといけません。
こんなのはどうでしょう?
「AC/DCよ聞こえるか?オレたちはここにいる!BACK IN JAPAN!」
ダメだ…感情は前面に出ていますが、意味がわからなすぎる。あと、めちゃくちゃ阿保そう。
こう少し考えるとタイトルって重要だったんだなあと思えます。説明くさすぎてもダメだし、意味がわからなさすぎてもダメ。説明と情熱をセンスという名のスパイスで、うまく調理せねばいけません。
僕の心のスパイス棚を開けて、もうちょっと考えてみましょう。
「AC/DCを布教しよう!我らが日本AC/DC広報教会!」
ダメだ…色んな方面で、いや全方位でダメすぎる。かけるスパイスを完全に間違えた。これじゃかえって悪影響です。ただ、唯一の良いところは目的がしっかり伝えられている事です。このマインドを残し、こんなのはどうでしょう?
「こちらAC/DC日本支部」
これも違うなあ。センスを出そうとして、こう短く書いてしまうと、説明不足が故に交流直流を研究している研究者の気まぐれ日記の様相を呈しています。
やはりある程度、説明しなければならないのは致し方ないのでしょう。元々テーマがAC/DCというマニアックなものを(僕はそう思っていませんが)周知させたいのですから。ただし簡潔に、そしてダサくならないように…
「AC/DC JAPAN TOUR実現大作戦!
〜あきらめへんで!おこしやすAC/DC〜」
いや、ダサい!!!
でも、良くなっている気がしますね。今のところ、1番マシなのではないでしょうか。
こう考えていると、アイデアは尽きません。何故ならAC/DCへの想いが尽きないから。
この連載の話を頂いた時に、AC/DCについてずっと書きたかったことがあるから快諾して今まで書いてきました。
でも、当初は「本当に書き切る事ができるかな?」と思ってました。膨大なAC/DCにまつわる色褪せない思い出たち、AC/DCの自分なりの分析、AC/DCを日本で盛り上げる為のアイデア。文字数も大変な量になる事は、想像するに難くなかったし、何より自分にその文章力、構成力があるのかとても不安でした。
しかし100%満足とはいえないまでも、自分なりの表現で一応のゴールまでは辿り着けたのは「良くやったよな」と自分で自分を褒めてあげたいです。そして何より、ここまで書いてきた事によって自分のAC/DC愛は本物なのだと胸を張って言い切る事ができるようになりました。
先ほど一応のゴールとは言ったものの、まだまだ書きたい事は山ほどあります。
あ、今思いついたけど
「AC/DCをバズらせたい!」
くらいシンプルなタイトルでも良いですね。
AC/DCへの想いが尽きないから、僕のアイデアも尽きません。
またどこかでお会いしましょう。
AC/DCの5度目の来日を信じて。
ご静聴ありがとうごさいました。
喫茶野郎