AC/DCのコピーバンドをやる。
やりたいなあと思ってはいても、中々実現できないハードルがあるのです。幾つか理由を挙げてみます。
・コピーバンドがやりたい程、熱狂的にAC/DCが好きな人が少ない
・高音のボーカルを歌えるボーカリストも少ない
・リズム隊、及びリズムギターが地味なので目立たない(故にやりたがらない)
そして、何より重要な問題が
・アンガス・ヤングになれる人がいない
というハードルがあります。
常々、僕はAC/DC愛を登山さんに常日頃、喋っていたので、メンバーに選んで頂けて光栄でした。そしてボーカルに関しては『私の思い出』の登山さんはハイトーンボイスが出るので心配していませんでしたが、他にメンバーが集まるのか不安でした。しかも、そのコピーバンドイベントは只のコピーバンドイベントではなく「なりきり」イベントなのです。中途半端はできません。
登山さんが「ちょっと色々声をかけてみるから、待っといてくれ」
信頼する登山さんがそういうので、連絡を待ちました。そして僕はちょっと期待していたのです。アンガス・ヤングをあの人がやってくれる事を。そして数日後、登山さんから「メンバーが決まった」と連絡を頂きました。
リズム隊、リズムギター、をとても信頼出来る人達がやってくれる事になり、一安心。そして
「アンガスはサクラ君がやってくれるから」
出た。来ました。
僕が戯れにAC/DCのコピーバンドをやるなら、誰とやりたいかなあと想像する時のアンガス・ヤング第一候補!!!
間違いありません。僕の中で眠っていたAC/DC熱が再び急上昇し始めました。不安などは消し飛び、むしろポジティブな面での悩みが頭をもたげます。
イベントでの持ち時間は25分。
何をやりゃ良いんじゃい!やりたい曲が多すぎて大いに悩みます。まだバンドメンバーと顔合わせもしてないのに。
自分の好きなやりたい曲を優先すると「これぞAC/DCやろ!」という鉄板曲が外れてしまう可能性があります。勿論、僕も鉄板曲大好きですし。しかし、あまりに鉄板に寄せ過ぎてしまうと「AC/DCの魅力的な曲を紹介できない!演奏したいのに!」というジレンマが生じてしまいます。
そして何より、信頼できる人達ですが初対面の人もいます(サクラ君を含めて)自分がどのテンションで喋ればいいのか?という匙加減も重要です。熱くなり過ぎて、引かれる事に注意せねばなりません。
初顔合わせの日が初スタジオの日になりました。ちょっと記憶が朧げなのですが、それに合わせてAC/DCの鉄板中の鉄板「Back in Black」と「Highway to Hell」を覚えてくる事になったと思います。
そうして迎えた初スタジオ。僕は緊張していました。挨拶もそこそこにスタジオへ。頼もしい仲間達が楽器をセッティングしています。サクラ君がギターをアンプに繋ぎ1発
ギャイーーーーン!!
やっぱりアンガス・ヤングがそこにいました。勿論サクラ君のルーツはそれだけではないでしょうし、もしかしたらこの文章が失礼に当たるかもしれませんが、やはり「アンガスヤングだ」と思いました。
そしてみんなで音を合わせた瞬間
十三のスタジオの一室にAC/DCが現れたのです。
次回「AC/DCは5度、日本へやってくる」前半の最終回です!
今日のAC/DC
ac/dc you shook me all night long
AC/DCの中でも一際ボーカルがメロディックな名曲!