いつもの年よりも雪多め、そして寒めな2022年でございます。
長野界隈のよもやま話をあいうえお順につづっていこうと思いながら紆余曲折する記事投稿の3回目。今回は「う」です。
降っては積り、降っては積り、会社に出勤したら、まずは雪かきから始まり、そして退勤時にもまた雪かきで終わる、という勢いよく雪が降る今シーズンですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
例のごとく当ブログ記事の内容を決めるための企画会議(独り飲み)で絞られた候補は、
・うるおい館
(長野駅から最も近い距離にある日帰り&宿泊温泉)
・うらん
(最近個人的に推しのたまり醤油のラーメンが美味しい長野市のお店、麺匠URAN)
・上田界隈
(真田丸とかサマーウォーズとか、焼き鳥といえば「美味(おい)ダレ」とか、最近の推しはタイ食品を豊富に取り扱うお店「スタイストア」、、、などなどネタがいっぱいある場所)
だったわけですが、僅差で勝ち残ったテーマはこちら。
「美しき銀嶺の世界~娘をスキーに連れてって」
でございます。
や、「美しき」って、それって、ただ形容詞じゃない?
「美しき信州美人」
「麗しき権堂スナックのママ」
「ウザ過ぎる長野の屁理屈オジサン」
とか、もうかなり何でもあてはまるんじゃね?
もしくは、
「うまいぞ、シャトレーゼの量り売りのワイン」
とかさ。
(長野市に店舗があるだけで、本社は山梨ですけどね。。。)
まあ、ともあれ、雪だったり山だったりは長野といえば、的な要素たっぷりですので、今回はこれについて書いていきたいと思います。
山に囲まれた土地、長野の冬、雪。
長野の冬といえば、毎年結構な量の雪が降って、山々は太陽に照らされて白く輝いてる、というのは紛れもない事実なわけです。雪が降れば辺り一面がきれいに白くなってくれて、少しの時間だけですが、見たくないもない現実の社会を隠してくれる訳です。ただただひたすら白くて、おまけに色々な雑音も吸収して消してくれてしまう、静かな世界が広がるという訳です。
そんな厳冬の季節に何を思ったか「冬登山ー!」などと言って、山などに分け入ってみなさい。おそらく、自分の足音だけがザクザクと聞こえて、それ以外は何も聞こえない。時に風で揺れる空気の音や、雪が木の枝から落ちる音など、そんなものしか聞こえてこない、とても静寂に包まれた世界が広がっているでしょう。
あげくの果てに、帰り道がわからなくなって彷徨ってしまったり、途中の山道で滑落して崖の隙間にでも落ちてしまったらもう最後ですよ。誰が気づいてくれるわけもありませんし、動きも取れず、そこでふと目を閉じてずっと眠ってしまったらもう、雪がとけて人がとおる季節になるまで眠ったままの綺麗な状態で保存されてしまったりするわけですよ。
ワタクシは美しき銀嶺を見ても、そこに登ってみようとは思いません。せいぜいブックオフに全巻きれいに揃っている漫画の「岳」を立ち読みしながら、1話ずつ丁寧に読みふけってしまい、その都度必ず目頭が熱くなり、しかし、読み進めることを止められなくなり、周囲をチラチラと気にしながら、恥ずかしくなり、「ああ、山ってさ、、、人間ってさ、、、」と何かえも言われぬ気持ちになったまま店を出るのが関の山というわけだったりするのです。
とは言え、山について、書かなければと思ってしまったのです。
それはなぜか。
ワタクシがこの山に囲まれた土地に生まれ、育ち、巣立ち、そしてまた今は戻ってきて山に囲まれて生活をしているからでしょうか。そこにあること自体が当たり前過ぎて、なんの感動もリアクションもできない。ただずっと身近にある存在である、周囲の山々。
「山」に対する不感症気味にならざるを得ない、山育ちの自分に対する挑戦にも似た気持ちが生まれてしまったのかもしれません。
嘘です。
そんな大げさな理由もありません。先日、小学生の娘たちを連れてスキーに行くというミッションを授かったので、これはネタとしていけるかも、と思ったからというのが直接のきっかけでございます。
長野市はスノーリゾートへのアクセスがともて良好。
現在ワタクシが居住しております長野市は、善光寺平(ぜんこうじだいら)と呼ばれるちょっとした盆地であります。夏は登山に。冬はスキーやスノーボードに出かけるのにとても都合のよい立地にあるのです。
ウィンタースポーツの場合であれば、有名なところで言うと
クルマで移動すると、
長野市から野沢温泉まで1 時間 5 分 (47.6 km)
長野市から志賀高原まで1 時間 3 分 (45.2 km)
長野市から白馬まで1 時間 3 分 (43.8 km)
といった具合です。
1998年に長野冬季五輪が開催されたことで、長野市から各地のスノーリゾートへのアクセスは、それ以前の時代から考えると飛躍的に短時間で移動できる環境が整いました。というわけですので、旅行もかねてスキーやスノーボードに来られる方は、スキー場の近くのホテルに宿泊するという選択肢以外にも、長野市中心街にあるホテルに宿泊して、日替わりで色々なスノーリゾートに出かけていって楽しむというプランも検討できるのではないでしょうか。
いいづなリゾートスキー場へ行ってみた。
さて今回ワタクシが向かったのは、「いいづなリゾートスキー場」でございます。何と言っても長野市内中心地からのアクセスが最も良いであろうスキー場で、おおよそクルマで40分程の距離にあります。
基本スペックについてはウィキペディア先輩に聞いたところこんな感じ。
いいづなリゾートスキー場は、長野県上水内郡飯綱町にあるスキー場。 北信五岳のひとつ飯縄山の支峰である霊仙寺山の東斜面に開かれており、長野市の市街地からも近く、初心者から上級者まで楽しめるコースを持つスキー場である。
所在地: 〒389-1226 長野県上水内郡飯綱町川上2755-209
標高: 1,500 M – 900 M
開業日: 1981
コース数: 7本
コース面積: 45 HA
テレインパーク: パイプ、レール、テーブル
というわけで、実際に行ってみたのですが、スキー、スノーボードどちらのお客さんもそれなりに滑っていらっしゃったし、ファミリーからカップル、若者と客層も幅広く、上手い人も初心者っぽい人もどちらもいい感じのバランスでプレイしているかんじでした。
ゲレンデの下の方が傾斜がゆるめなので初心者が中心だったかな。ゲレンデ上の方は中級~上級者むけ、さらにもっと上の方もありましたが、そこは傾斜がきつく、さすがにシーズンに数回しか滑らないレベルの小学生を連れてあがるのは厳しいと判断して行きませんでした。
ちなみにワタクシ自身はというと、スキー歴もスノボ歴も歴だけで言えば20数年以上という、さすが山っ子育ちなので、だいたいのコースは滑りきるくらいのスペックは持っているつもりです。
数年前にだいぶブランクがあったスノボをやってみましたが、滑りは問題なかったです。しゃがんだあとに仰向けから立ち上がろうとしたら、何かが邪魔をして立ち上がることができなかったくらいですかね。邪魔をしたのは何かって?アレですよ、いわゆる腹ですよ、ええ、腹ですねー、腹です。
スキーを楽しむためのアレ、まあまあするよなー。
というわけで、午前中ゆるめに出発して、スキー場到着が11時前くらいでしたかね。
ここで、ちょっと問題があるわけなのですが、スキー場って、リフト券を買って、リフトに乗って山の上まで移動して滑る訳じゃないですか。このリフト券って結構なお値段がするんですよね。なので気合い入れて1日券を買ってオープン時間からラストまで滑りきらないと、勿体ないって気持ちになってしまうのが人の性、ですよね。
なんですけど、地元民としては、そんなに気合い入らないんですよ。子供のアテンドだし、さほど「非日常」でもないですし、ってなわけです。
そんな「ゆるめにスキーを楽しみたい」にお応えしてくれているのかどうかわかりませんが、この「いいづなリゾートスキー場」の料金設定は絶妙です。
2021-22シーズンリフト料金
・デイタイム1日券(8:30-16:00/ワンドリンク券+温泉券付)
大人4,000円/シニア(60歳以上)3,800円/小人(中学生以下)2,500円
・デイタイム4時間券(温泉券付)
大人3,000円/シニア(60歳以上)2,900円/小人(中学生以下)1,900円
・デイタイム3時間券(温泉券付)
大人2,700円/シニア(60歳以上)2,600円/小人(中学生以下)1,800円
他にもナイター券とか回数券とかもあります。
https://iizunaresort.com/reservation/
この「半日券」とかではなくて「4時間券」とか「3時間券」とか、絶妙な刻み方と価格設定がニクイです! 4時間券だと、11時から滑っても15時まで滑れますし、それだけ滑ったらマジで十分です。個人的には、膝がおかしくなるレベルっす。
さらに良いポイントが、「温泉入浴券付」ってのが、このまたうれしいじゃないですか。スキー場のすぐ近くにある「天狗の館」という日帰り温泉なのですが、料金だけで言うと 大人600円、小学生300円 なのです。泉質も良くて、露天風呂もありまして、目の前が霊仙寺湖という冬はワカサギ釣りが有名な湖が見えて、なかなかのビューの良さです。
なので、大人4時間券でも実質2,400円、中学生以下1,600円ってことになりますので、お得感が高い料金設定なのでございます。ちなみに、滑るための道具を持っていない方はスキー、ブーツ、ストックのセットレンタルが3,000円です。これも普通っちゃ普通ですけど、たまにしかやらない人は十分ですね。
気軽に楽しめるスキー&温泉
ゲレンデの雪質はというと、これはシーズンによったり、行く時期によって変わると思いますが、今シーズンは雪が多いので、まだまだ十分に楽しめるレベルだと思います。ワタクシが行ったとき(1月後半)は、初心者コースはところどころで、ちょっとガリガリと斜面が凍ってて、イマイチ滑り心地はよろしくないポイントもあったのですが、中級~上級の方はまったく問題なくとても滑りやすい状態でございました。
というわけで、今回は長野市中心部から最もアクセスしやすいスキー場であり、美しき銀嶺の世界を眺めることができて、子供連れで楽しめて、帰りに温泉にも入れて、コスパが良いいいづなリゾートスキー場について紹介させていただきました。
コロナも流行ってますが、おおよそ蜜な状況にはならない(※)、銀嶺のスキーゲレンデで過ごすというのも選択のひとつかと思いますのでご一考くださいませ。
(※食堂等の施設利用については各自のご判断と行動でお願いしますね。)
ということで、
次回は「え」ではじまる長野界隈のネタをご紹介いたします。
最後に、毎回YouTubeから1曲貼ってますが
「あ」あいみょん・・・記事はこちら
「い」忌野清志郎・・・記事はこちら
と来まして、こんかいの「う」は・・・・
UAです。
寅年だからなのか、アルバム「AMETORA」から1曲、
今回は「ミルクティー」にしまーす。
ただの気分でーす。
ではまた。
めっちゃ白銀! そして、全然怪しくないにゃりね!!
長野に住んでいるからこその冬のアクティビティ、めーっちゃうらやましいにゃり。