(③の続きです)
滋賀県の中高生の100人に1人が夏休みにチャレンジしていると個人的には思っているビワイチ(自転車で琵琶湖一周すること)だが、私は過去に3回チャレンジしている。
中学で1回、高校で1回、そして30歳の時にもう1回。
琵琶湖を合計3周して得た結論は「1日で1周するのはキツい」ということだった。
だが、1泊2日、もしくは2泊3日くらいかけて、のんびりと、滋賀県を観光しながらまわれば、健康的な旅のスタイルとしてなかなかよさそうだとも思った。
今回の旅で4周目にチャレンジしようとは思わなかったが、別に1周しなくても、1時間くらい琵琶湖の周りを自転車で走ったり、散歩したり、佇んだりするだけでも、琵琶湖って、けっこう楽しめるんじゃないかなと思った。
とうやら私は、東京での暮らしに疲れているようだ。
空が広く、雲が濃く、漫画みたいな景色だった。
朝5時に起きて見た日の出に感動して思わず手を合わせた。
シラサギをじっくり見た。
信長が過去にやったあれこれの遺跡や、
排除の女王が支配する東京では
あまり見ることのない
人を排除しないベンチ。
チェリオのジュースを推す自販機。(種類が豊富)
ブラックバスの詰まった木箱。
公園の遊具にも石垣を使うとは。
空間が広いというだけで生まれる頭の中の余白。
この感覚、すごくいい。
琵琶湖の近くに住みたくなった。
ただ、東京にも、
多摩川とか隅田川とか、上野公園とか砧公園とか、空間の広い場所がないわけではない。
東京⇄滋賀の二項対立ではなく、
どっちもどっちでどっちもいい。
そういう感覚で、この滋賀自賛の連載を締めたいと思う。
リアルリアリズムの宿ツアー2022は、すごくよかったから、これからも一年に一回やりたいと思う。
5泊6日とかやるとお金も沢山いるので、1泊か2泊、もしくは日帰りでもいい。
リアルリアリズムの宿ツアーが成立するかどうかは、人がここにいるリアルを感じられることが大事で、それは自分の心の在り方次第なのだ。
でも、つぼた屋には80才の主人が元気なうちに早めに行こう。
いつまでも
あると思うな
つぼた屋の宿。
(⑤へ続く)