さて、今回からはよりAC/DCを深掘りして行きたいと思います。ライブの来場者を13万人増やすという事は並大抵の事ではありません。キッチリ現実を見据えつつ書き出していきたいと思います。
皆さんは鼻歌を歌う時何を歌いますか?
ん?質問意味がわからないですか?
簡単に考えてみてください。
殆どの人はこう言うではないでしょうか?
『歌詞のメロディ』
と。
僕のイメージの話ですが、日本人にはこういう人が多いと思います。別に日本の人、外国の人に確認したわけではないですが。
でも、鼻歌を歌うとなったらJポップを歌うなら絶対メロディですし、ローリングストーンズのサティスファクションのギターフレーズを歌うより『I can’t get no…』を歌う人が多いと思うし、マイケルジャクソンのBeat itの出だしのフレーズより、やはりメロディを歌う人の方が多いと思います。偏見なのは重々承知しております。
となると、凄く言い難いのですが『日本人のもつ歌詞のメロディを大切にする感性が、AC/DCとの距離を遠ざけているのではないか?』と思うのです。
まず、間違って欲しくないのですがAC/DCも歌詞のメロディが良い曲はたっくさんあります。しかし、それ以上にアンガスとマルコムが紡ぎ出すギターリフが全面に押し出されている曲がとても多いのです。故にメロディの良さに気づかないという事は多分にあると思うのです。
AC/DCのとてつもなく売れた代表曲に『地獄のハイウェイ』『BACK IN BLACK』があります。このギターリフを口ずさめる人は沢山いても、それに比べてメロディを口ずさめるどれくらいいるか?という事が頭をよぎります。
同じハードロックの括りにいる、エアロスミスは『ドワナクローズマイアイー』と言えばあのメロディが頭の中で再生されますよね?現にあの曲は日本でも売れています。
AC/DCはツアー終了後DVDを発売するのですが、場所はアルゼンチン。満員のお客さんはアンガスのギターリフを皆全力で歌っている光景を見る事ができます。このような光景も日本では中々みられないのではないかなあと思います。
もう、怖いし、辛いのでこの辺で終わりますが、以上のような理由、事象によって『日本では世界ほどの人気がない』という1つの要因があるのではないでしょうか?ただ、本当にAC/DCもメロディが素晴らしい曲が沢山あるという事は声を大にして言いたいと思います。
ちょっと補足しておきたいのですが『じゃあAC/DCの音楽性を変えろ!ってこと?』かと言うと、そういう事ではないのです。AC/DCは最高。それは間違いないのですが、それが伝わりきっていない現状(僕はそう思います)と原因をしっかり認識する事によって、より広い視野を持つ事ができると思って書いています。AC/DCはそのままでいて!
パッと頭に出てきたんですが、この曲とかメロディ良いですよ。
「狂った夜」