2025年2月9日(日)、ドラマ『ホットスポット』の第5話が放送される。すでにこのドラマの魅力について伝える記事「ドラマ『ホットスポット』が面白すぎる」を掲載したが、ここで第1話から第4話までを勝手に振り返り、どこが面白いのか、ツボなのかを解説したい。
第1話 未知との日常
第1話はどんなドラマでも描かれる導入部分で市川実日子が演じる清美と身の回りの環境が描かれるのだが、終盤で早速角田晃広が演じる高橋が宇宙人であることが明かされる。そう、早速宇宙人である事まで明かしてしまうのがこのドラマの最大のポイントであり、以降その設定がジワジワと効いてくるのだ。
第1話のタイトルは「未知との日常」、そう宇宙人という未知との「遭遇」ではなく「日常」であり、まさに「日常」という言葉が相応しい展開でしかない。それまでただの冴えない先輩でしかなかった高橋が宇宙人であるにもかかわらず、それまでの日常のウエイトが優先されてしまうのだ。とにかくその設定がたまらないし、それを受け入れてしまう市川実日子の演技が素晴らしすぎる。ここがこのドラマにはまるかどうかの分かれ道になるのだ。
あと、もう一つ、清美の幼なじみである鈴木杏演じる葉月と平岩紙演じ得る美波との会話劇。この大きな特徴があるわけではないのになんだかクセになってしまう会話劇を、どう捉えるのかも大きい。てか、ファミレスのシーン、みんなガチで吹いてね?
というか、一番最初の野間口徹と子供のシーンはなんだったのか、冒頭から思いっきりネタを仕込んできてるじゃないか。
第2話 しょうもないお願い
そう、なぜお笹馴染み3人の会話劇がクセになってしまうのか、それはその3人は高橋が宇宙人であることを知っているという共通点があるから。なんだったら宇宙人であることを利用しはじめてしまうから、それが第2話の「しょうもないお願い」なのだ。
そんな宇宙人の高橋だが、相変わらず職場では冴えない感じで変わらない。しかし、誰も見ていない場での高橋は予想以上にキテいる。かっこいいわけではないのだが、確かに宇宙人的能力を発揮している。いや、宇宙人的能力というのがなんなのかサッパリ分からないし、これまでの宇宙人に対する知識は使い物にならないわけで、もはやこの時点で宇宙人というのはこういうモノだと書き換えられてしまっている。というか、これ単なる超人じゃね、みたいなー。
宇宙人だけどおっさんで、能力を使うとメッチャ疲れてる。なんなんそれ。
第3話 生き返る
幼なじみ3人の女子会(そんなおしゃれな感じじゃないけど)に、いつの間にか高橋が加わっている。宇宙人の能力を無駄遣いする日常。しかし、そこに清美たちの同級生である木南晴夏演じる綾乃が登場し、なんだか不穏な空気が流れる。というか、梅本雅子って誰やねん。ネタが豊富なのだ、とにもかくにも。
そして、清美と高橋の勤務先であるホテルの支配人・奥田を演じる田中直樹のナチュラルすぎる何かもハマっている。そして、清美の同僚である夏帆演じる由美が独特な何かを放ちはじめる、不穏だこれまた。結局の所、全ての日常がいちいちクセがあるのだ。だいたい、そんな真っ赤な制服はどういうことなんだよ。
能力を使うと副作用が出ること対し、温泉につかると回復できるという設定もたまらない。なんなんそれ(2回目)。そして、注目していた綾乃ではなく、5歳の娘・春奈が描いた絵が今後を左右することになる、みたいなー。というかですね、第1話でクビになった野呂佳代演じる中本こずえが、相関図に残り続けていることが気がかりでならない。
第4話 自力
頭脳系の能力を使うと、副作用ではげる。おいおい、そんなの持ってきたか、エグいなバカリズム。そして、「自力」というタイトルの通り、清美と高橋の自力が冴える。いやいや、そんなんで直らんやろと思いつつも、直るんだぜドラマだから。
そして、ここで幽霊という強めのネタをぶっ込んでくる。いやー、公式では絶対に認めないだろうけど、ネタですね完全に。てか、あんな分かりやすい幽霊ないやろ、、、。それにしても高橋の能力が冴え渡った回でもあった、頭脳以外の全ての能力を総動員。全てのネタを回収しきるミラクル。もはや、ここまで来ると気持ちがよい。高橋がただの良い宇宙人だからなのか、清美たちに良く見られたいだけの宇宙人からなのかハッキリしない点もなんだか心地よい。そう、まだまだ謎は多いのだ。
が、不穏な展開で第4話は終わる。いや、冷静に考えればストーリー全部が不穏なんだけど、もはや馴れきってしまっている。そして、新たなるキャラクターが登場し、輪をかけて不穏な事態に突入するのだ。
第5話 個人的ニュース
そして、今晩放送される第5話「個人的ニュース」。月曜から夜ふかしという実在する番組を出してくるところもヤバい。そして、そのディレクターを演じるのが池松壮亮という、ちょっとこれまでに登場しなかったキャラクター。不穏だ、やはり不穏でしかない。というか、なんで第3話のタクシーに乗っていたのかも不穏だ。今回は実際の取材で、あれはロケハンだったのか? いや、フツーじゃん、フツーじゃんか。あらすじは公式サイトでチェック!
というわけで、もうTVerで観ている場合じゃない、22時30分からテレビの前で待機なのだ。御上先生を見てから見るのか、悩むなぁ、、、。
第5話視聴感想文 ⇒ ドラマ『ホットスポット』第5話で、ずっこける