うかつだった、スガキヤと天下一品のことを語る連載なのに、そもそもスガキヤのラーメンの紹介をしていなかった。紹介していたのは歴史的傑作「冷たいスガキヤラーメン」と、天一を待っている間に伸びに伸びてしまった「ミニラーメン」、、、これではいかん! と言うわけで、原点に立ち返りスガキヤのラーメンを紹介しようとしたのだが、
気づいたら「特製ラーメン」510円(税込)を頼んでしまっていた、しかもコショウをかけまくってるし。いいのです、おっさんだからいいのです。高校生の頃はスタンダードな「ラーメン」しか頼めなかったんだよなぁ、たしか210円とかだった気がする。国府のユニーの2階でよく食べたなぁ。
スガキヤのラーメンは基本の「ラーメン」360円(税込)に玉子を入れた「玉子入ラーメン」410円(税込)、肉が4枚追加された「肉入りラーメン」460円、玉子と肉の両方が追加された「特製ラーメン」510円(税込)という4種類が不動のメニューだ。ちなみに、スガキヤではチャーシューではなく肉なのであります、詳細を知りたい人は「スガキヤファンブック」を買いましょう。そうそう、そんなスガキヤファンブックに付いているパスポートを使ったので、肉をトッピングしてみたよ。
ぬおおおお、圧倒的肉感だ! もはや、喜多方ラーメンの肉感にも全く引け劣らない勢いだ。しかも、ねぎまでトッピングしちゃったので、
このありさまです、もはや原形を留めていない、まあ麺対軒のネギトッピングに比べれば全然平和ですが。そういえばいつからですかね、スガキヤにトッピングができるようになったのって。
完全にスガキヤラーメンの紹介から逸脱してしまっているではないか! というわけで、改めてスガキヤラーメンについて。スガキヤラーメンを語る上で絶対に外すことができないのは、魚介と豚骨を使ったダブルスープ。豚骨のコクや甘みと魚介の旨味が合わさり、サッパリとしつつ優しい旨味を感じることができる唯一無二のスープができあがる。とんこつラーメン特有の臭みは全く感じない。
そんなスープに合わせる麺は、厳選された小麦粉を使い自社工場で製麺された、もっちりしなやか食感の軽くウェーブ掛かった麺。ラーメンフォークにスープをすくい、麺をのせ喰らう。それがスガキヤを最高に堪能できる味わい方だ。ちなみに、ラーメンフォークで麺をすくいスープと共に食べることをイメージされ作られたと思うが、その食べ方だとめっちゃ難易度が高いので熟練のスガキヤフリーク意外にはオススメできない。
具材は肉・ネギ・メンマと至ってシンプル。もう、至ってシンプルであることを伝えるはずだったのに、全くもってしてシンプルではないラーメンを頼んでしまった。玉子までついてるしなぁ。
そして、絶対に忘れてはいけない存在が「ラーメンこしょう」。もはや、このコショウに勝るコショウは存在しないのではないか。もちろんコショウ独特の刺激的な辛さはありますが、スガキヤのスープと合わせると旨味がさらに引き立つのです。たっぷりかければその旨味は倍増、刺激が苦手な方はちょっぴり入れてみましょう!
具材たっぷりの「特製ラーメン」はもちろん美味しいわけですが、スタンダードな「スガキヤラーメン」も美味しい。これが360円で味わえるのは今の時代奇跡かもしれない、東海地方と関西の一部でしか味わうことができないのは本当に残念だ。かつては関東圏にもあったスガキヤ、ぜひ再び関東へ、いやいや全国に展開して欲しいと心から願っています。