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⑩1年目のカレーフェスは大赤字だった

日本ツアーを振り返る②〜現状、目指すべきモデル〜

⑪おわり、なんてない。

の続きです)

問題:1年目のカレーフェスは大赤字だったらしいけど、その理由はなんなん?

答え:収入が20万円しかなかったから。

1年目のカレーフェスの話を始めていく。まずはお金の話から。

下北沢カレーフェスの収入は大まかには3つある。

① カレー屋さんをはじめとしたカレーフェスに参加する飲食店からもらうお金。

② スポンサー企業からもらうお金。

③ 有料スタンプラリーをお客さんに買ってもらって得るお金。

①は仕組みとしては広告宣伝費である。

カレーフェス参加費と言っているが、要はカレーフェスのマップにお店の情報(カレーの写真、店名など)を掲載するからお金をくださいということで、町中にあるフリーペーパーや看板に広告を出すのと似ている。

②も基本的には①と同じで、カレーフェスのマップに会社の情報を掲載するからお金をくださいといってもらっている。ヱスビー食品の広告がドーンと載っているのはそういうことだ。

③はスタンプラリーに参加する人のみお金をもらっている。

今でこそ、車が何台か買えそうなお金で運営されているカレーフェスだが、1年目は収入が20万円しかなくて大赤字だった。

今は①②③の収入があるが、1年目は①しかなかった。

②のスポンサー企業としてお金をくれる会社はなかった。

③もスタンプラリーを有料化したのは2016年(5年目)からで、それまでは無料だった。

ヱスビー食品からお金をもらうようになったのは2015年か2016年頃からだったが、1年目からスパイスは沢山提供してもらっていた。

ヱスビー食品の本社は八重洲にある。

9月にアイラブ下北沢の西山さんと一緒に、スポンサーのお願いに行ったのを覚えている。

おそらく私1人で行っても何ももらえなかったと思う。

西山さんはとてもしっかりしているし、当時、アイラブ下北沢を運営していた株式会社パイプドビッツは赤坂駅直結のビルに立派なオフィスがあるちゃんとした会社だった。

社報みたいなものを作っていて、社長のありがたい言葉が書かれていた。

おそらくそういう後ろ盾もあり、ヱスビー食品は1年目からスポンサーになってくれたのだろうと思う。

ヱスビー食品の本社にスポンサーのお願いに行き、スタンプラリーの景品としてスパイスをもらえないかとお願いした。

担当のNさんに「何本くらい欲しいですか?」と聞かれたが、何本欲しいか、何が欲しいか、何も考えていなかったので「今年は2012年なので2012本ください」と言った。

おそらくちゃんとした段取りとしては、お客さんが〇人来て、そのうちの〇割の人がスタンプラリーをするだろうから必要な数は何本くらいだろうと計算をして決めるのではないかと思う。

思いつきでとりあえず2012本と言ったのたが、Nさんは「わかりました。いいですよ」とさらっとOKをくれた。

1本100円(実際は300円するスパイスも含まれていた)として2,012本だと20万円を越える。

そんな大量のスパイスをその場で即決で提供できる。

大企業ってすごいなぁと思った。

ヱスビー食品、すごい。

そういうわけで1年目の収入は参加店舗からもらった参加費5,000円×43店で約20万円のみだった。

店舗の参加費を5,000円にした値段設定の決め方も、1年目のイベントだから実績もないけど、5,000円くらいならお店から払ってもらえるんじゃないかという感覚だけで決めていた。

今考えると、なぜこんなどんぶり勘定で話が進んでいたのか不思議なのだが、本来ならば、予算計画を立てて、いくら必要になりそうだから、参加費をいくらにして、何店集まれば収支のバランスがとれるか考えるべきところ、なぜかこの時はそういうことを一切考えなかった。

予算書とか計画書を作った記憶が一切ない。

何も考えていなかったあの頃

そうはいっても最終的にそれなりに大きいお金が動いていたので、全く何もなかったということもないと思う。

おそらく私の知らないところで、西山さんが作ってくれていたのだろう。

ただ、もしこの時、普通に予算を立てて収支のバランスを取ろうとしていたら、とてもじゃないが数百万円のお金なんて集められなかっただろうから、結果としてカレーフェスをやっていなかっただろうなとも思う。

具体的にいくら赤字になったかは怖くて聞いていないが、カレーマップを2万部印刷した時点で印刷費が20万円かかっていたので、その他にかかった費用、デザイン費、景品のTシャツ作成費、他諸々が負債となった。

その支払いはすべてアイラブ下北沢というか、パイプドビッツが支払ってくれた。

このあたりについても怖くて何も聞かなかったので、すべて推測だが、アイラブ下北沢の事業の宣伝広告費のような扱いとして、出してくれたのかなと思うし、会社との交渉を西山さんがうまくやってくれたんだと思う。

そういうわけで赤字のことはなんとかなったが、その代わり、ディーブラック(カレーまん)も私も1年目はほぼノーギャラだった。

ほぼというのはゼロではなくて、カレーフェスが終わった後、西山さんが、新しいアイフォンを買ったからと言って、これまで使っていたアイフォンをくれた。

おさがりとは言え、普通に使えたし、売ればお金になるのにくれたというのは、ギャラは払えないけど、何かお礼をしたいという気持ちがあったのかもしれない。

当時ガラケーユーザーだった私が初めて手に入れたスマホは西山さんからもらったアイフォンだった。

それから数年後、アイフォンを買い替えた西山さんは、「前にあげたアイフォン、そろそろ古くなったんじゃないですか」と言って、また私にアイフォンをくれた。

その数年後、交際していた女性(のちの妻)からもアイフォンをもらい、2012年~2017年くらいまではずっともらいもののアイフォンを使っていた。

2017年に1度だけアイフォン(厳密にはアイポッドをアイフォンの代用品として使用)を買ったが、今使っているアイフォンも妻からもらったおさがりだ。

私の1年目のカレーフェスのギャラは現物支給(アイフォン)だったが、ディーブラック(カレーまん)は1万円の収入を得ていた。

パイプドビッツのS社長がカレーフェス期間中に下北沢に来てくれたので、接待というほどのことではないが、一緒に食事をした。

その際に、S社長と、その友人の会社経営者らしき人が1万円ずつ、合計2万円をカレーまんにくれたのだ。

カレーまんは当時、防寒対策で腹巻をしていたので、腹巻の中にお金を入れてもらっていた。

お金持ちはチップみたいな感じで万札をくれるんだなぁと思って見ていた。

あと経営者同士で「来週、シンガ行かない?」みたいな会話をしていて、お金持ちはフットワークが軽くて、シンガポールのことを「シンガ」と略するのだということを知った。

ディーブラック(カレーまん)はその時もらった2万円をOさん(カレーまんの弟分、カリーまん)と2人で分けていたので、1年目のディーブラックのギャラは1万円ということになる。 

(⑪に続く)

全部で⑪まであります。続きを一気に読みたくなったらnoteもあります。

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